阿波第3回  
 阿波第3回  17年6月5日 最後に残った空海の道 12番 晴れ
 11番藤井寺→(3..2k)→長戸庵→(3.2k)→柳水庵(食事)→(2.1k)→一本杉庵→(1.5k)→左右内→(2.3k)→12番焼山寺→
 (3.3k)→ 鍋岩                                                    歩行距離 12.3km/所要時間7時間35分

本日のタイトルは、「最後に残った空海の道」。八十八ヵ箇所随一の難所です。
 「遍路ころがし」と呼ばれ、焼山寺まで三度の山登りと二度の下りの細く険しい山道を
 歩きます。
このコースだけでも、歩き遍路を体験するには、一番良い箇所です。
 
山中では、タクシーも呼べないので、山歩きに自信の無い人は止めた方が良いです。

駐車場で体操をします。店が無いので自動販売機でお茶を買い、おにぎりを持って出発。
 おにぎりが場所をとらず一番良いです。11番藤井寺本堂の左から境内裏手の山道に入って
 行きます。谷川の横道を歩いていると、沢蟹に時々会います。民家もトイレもありません。
 最初に長戸庵で休憩。山中なので、昼間でも薄暗いです。

急勾配を下った所に柳水庵があります。現在は無人ですが、昔は宿泊できた様です。
 大師が造ったいわれる、井戸が有ります。食事とトイレを済ませ出発。

焼山寺への山道


お地蔵さん
山道を上がったり下ったり、何度もすべりながら細い道を行きます。
 道の左が絶壁だったり、両方が何も無く山の頂上を歩いていることが実感できます。
 すべりそうになった時、金剛杖のありがたさが分かります。

所々の道端にお地蔵さんがいくつも並んで立っています。遍路をしていた人が途中で
 行き倒れ、その後お地蔵さんを建てたそうです。


金剛杖には、名前と住所を書いておきます。
 昔、金剛杖はお遍路の途中で倒れた時、墓標として立てる卒塔婆(そとうば)の代わりに
 なるものでした。
途中で行き倒れた時、後から来た人が土をかぶせ、金剛杖を立てて
 おきます。その後、身内がお遍路をしてお地蔵さんに建て変えたそうです。

歩き続けると、階段の先にいきなり目の前に巨大な一本杉とお大師さんが現れます。
 樹周 7.6m 高さ30mと巨木です。大師お手植えと伝えられています。
 歩いた者だけが見ることができる、お大師さんです。
 NHKドラマ「ウォーカーズ」にも登場しています。

逆打ちをしている人に会いました。逆打ちとは、88番札所から1番札所へ、反対に巡礼
 することです。順打ちと比べ難しいので、功徳が3倍あるといわれます。

また、登って来た山をどんどん下り、
やっと民家が数件見えてきました。民家の
 おばちゃんに焼山寺を聞けば、あの山の天辺との事。まだまだ、続きます。確かにすごい
 山道で、アスファルトの道はありません。「最後に残った空海の道」という言葉に納得
 します。
一本杉庵


杖杉庵の衛門三郎
焼山寺に到着。山門をくぐると杉の巨木がたくさん有り、神秘的な雰囲気がします。
 これだけがんばって歩いて来たので、すべての願い事が叶うような気持ちになります。
 参拝後、杉林と畑の中を歩いて、杖杉庵で休憩。杖杉庵は、衛門三郎の像が有ります。


四国遍路の開祖と伝えられている、衛門三郎の伝説。
 昔、伊予に庄屋で大金持ちの衛門三郎が住んでいました。
 ある日托鉢に訪れた僧の鉄鉢を払い落としたところ、鉢は8つに割れてしまいました。
 その後、8人の子供は次々病死。はじめて、自分の非を悔い、あの時の僧が弘法大師
 だったと思い、謝罪しようと大使の後を追います。これが遍路の始まりといわれます。
 衛門三郎は四国を回ること20回、しかし大師に会うことが出来ないので、逆に回れば
 会えると思い、21回目に逆打ちで回ったが、大師に会うことが出来ず、ついに12番
 焼山寺の手前で倒れます。その時、弘法大師が現れ、自分の罪を詫びます。
 大師が、墓標がわりにたてた杖から芽が出て、大杉にになったといわれています。